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ルーブル展

40数年前、

今日は、公募展を見るので、お付き合いができません。

あんなの見ても勉強にはならん、本物を見。と、講師のお言葉。

本物は?展ですか?の質問に

ルーブルにある。と講師が答えたので、茶店に付き合う。

当時、コンクールでは、各講師の採点に立ち合うことが出来た。

何でこんな点を与える。と、他の講師の評価に±5点ほどの上下は常だった。

このデッサンが合格するとは?訳が分からない。

君らは、こんなデッサンはしないでほしい。と、発言し、合格者を泣かせた講師もいた。

君らより少し永く絵を描いた者としてのアドバイス。と講師も謙虚だったが、

しつこい研究生に、我々が採点したらあかんのか。の、恫喝もあった。

絵描きを目指す人たちは?の興味で、絵画教室から訪れたが、

バイトで生計を立てる研究生が多く、

バカげた質問には、見てわからん奴らに、言っても解らん。と、答えるなど・・・

当時の合評会は刺激的だった。

いつのころから、1点2点の上下に一喜一憂しだし、合評会で泣き出すひともいて

この採点は、おかしいのでは?の問に、君らは点が多かったら喜ぶ。

と、講師が笑った????

はじめに堕落したのは、講師だったかも知れない???

45歳のおり、永年勤続のご褒美で、長期休暇と小銭を頂いて、

ルーブルに2週間程滞在。

それ以来、20年間、目が汚れると公募展から遠のいて、最近になって、お付き合いで、足を運びだした。

本日、2階の所蔵展をついでに鑑賞、表現が異なる日本画などに、異趣の感動は覚えたが、

過っての恩師の自画像や22歳で夭逝した村山槐多の作品などは、

若さ故か??・・・

世界に通用するのは、乳白色のあの作家だけの評論に納得し、

本物との再会で、研究所の変遷の記憶もよみがえった・・・

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