逸材?
マロニエ社長が研究所の事務所前に木炭#240の箱を沢山持ち込んだ。
2本入りで4?0円と割高なので今迄は仕入れていなかった、注文が殺到するのでワザワザ
取り寄せた。400円にしておく。に、上から目線も感じるが木炭は即完売。
しかし、なんで?と困惑顔。
新しく人体部にきたデッサン上手が使っている。
画材などの販売で、Aさんも使っていますとおばちゃんにささやくと、一儲けできると提案。
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人体部で2枚目のデッサンを4日間眺め、
絵描き志望がこの種のデッサンで競っていた頃の研究所を思い出す。
現在と平均年齢で30歳は若い研究生で溢れていて、講師は趣味レベルでは指導をしてくれなかった。
コンクールの合評会で採点の質問に、見て解らん奴に言うてもわからん。
私は?展の会員ですよの言動には、それがどうした、デッサンも出来ん奴が絵を描いても絵具代の無駄等等、過激な指導もあった。
デッサン上手でなければいろんな意味で相手にされなかった。
月謝は均一だったので石膏後期合格は選ばれた人と呼ばれた。
それなりに頑張ったが、モデルを描くまでには約10年を要した。
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約1年前、日曜会で描いたAさんの石膏デッサンに注目。どんな人?に、紳士で男前と答えた人もいた。
人体部で拝顔、年齢を重ねていてがっかり。最近、同じ批評が多、比較は?の疑問。
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研究所の最終日、喫茶店で人体部の数人(Aさんを含めても平均年齢は65歳以上?)と夢を語る。
画歴は10年程、東京芸大彫刻科卒主催のデッサン教室で2度/月、が数年。
まだ作品も少ないと話し、ネット掲載の水彩画を皆に見せてくれた。
1万円での販売協力を申し出ると、気に入った作品は売らなかったが2万5千円で売れたこともあると、価格に不満を感じ3万円での再交渉・・・
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絵は売れなければ後世に残らない、小品でもせめて10万円以上なら大事にされるので頑張り。
人体部を終えれば、絵画教室の一つも持て等等、30年前の講師達の助言、
虚栄心を利用した商売が公募展。芸能人部門や子供展で人集め、出品審査料だけで数千万円、
商売上手な二科展等々の過去の新聞記事も話題にしてAさんの気を引く。
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自宅PCでブログ掲載の作品を眺め、趣味の充実と話す生真面目さは大化けには?
と作品&人物評価。
己を知る聡明さ&鑑賞眼故、無駄な努力は時間の浪費。こんなんで、飯は食えないと筆を捨てたデッサン上手達の顔が一瞬よぎる。
そんなこんなで、はなからあきらめてはいたが、オリジナルに拘ることで化ける可能性も?・・・かも・・・と自慰の酒・・・。